くもんの英語図書リストとは?終えた教材で選ぶ1冊目と読ませ方

くもんの英語図書リストとは?終えた教材で選ぶ1冊目と読ませ方 通学スクール
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子どもが公文で英語を続けていて、教材のプリントは毎日こなしている。

でも、読んでいる英文は教材の中だけ。家でも英語の本を読ませたいと思って、くもんの英語図書リストを調べている方は多いはずです。

公文に英語の図書リストがあるとは聞いたものの、どこで見られるのか、うちの子はどのレベルの本を選べばいいのか。国語の「くもんのすいせん図書」と同じものなのかも、迷いやすいところですよね。

先に答えを置きます。

くもんの英語図書リストは、公文式英語を学んでいる子が今の力で読める市販の英語の本を、教材のレベル別に紹介した公文の公式のリストです。G〜O教材の9レベルで、合計90冊が載っています。

リストは公文の学習者向けサイト「iKUMON」のページにPDFで置かれていて、2026年10月時点ではログインしなくても開けます。

使い方の結論は、終えた教材のレベルを選び、そのレベルの1番の本から読ませることです。

HⅡを学習中なら、G教材終了レベルの1番「Where’s Spot?」(66語)が入口になります。

並んでいる本が簡単すぎるように見えても、公式は「自信を持って読める」ことを優先して選んでいます。まずは1冊、読み切らせてください。

本は書店や通販で買えるほか、図書館で借りる手もあります。

リストの中身と見られる場所、終えた教材からレベルと1冊目を引く表、本の用意と家での読ませ方、Lexile指数との付き合い方、すいせん図書との違いまで、順にまとめました。

読み終えるころには、図書館か書店で探す最初の1冊の書名が決まっているはずです。

書いているのは、小4と小2の子を育てる父親です。TOEICは800点超で、シンガポールで暮らした経験があります。

上の子は小2の9月に公文で英語を始め、小3のうちにHⅡに入りました。始めてから約1年半です。2026年8月の進度認定は小4・HⅡ180でした。

わが家が通う教室では英語図書リストを受け取っていません。そこで、公式のリストとQ&Aを読み込み、家で使う手順に並べ直しました。

この記事のポイント
  • くもんの英語図書リストは、公文式英語の教材とは別に、市販の英語の本を教材のレベル別に90冊紹介した公式のリスト
  • G〜I教材は中学、J〜O教材は高校の教材に当たり、レベルごとに10冊が語数の少ない順に並ぶ
  • リストはiKUMONのページにPDFで置かれていて、ログインしなくても開ける
  • レベルは今学習中の教材ではなく、終えた教材で選ぶ。HⅡを学習中ならG教材終了レベル
  • 1冊目はそのレベルの1番。辞書は引きすぎず、邦訳版と読み比べてもよい
  • 公式は、Lexile指数より教材レベルで選ぶことをすすめている
  • 国語の「くもんのすいせん図書」は650冊・13段階の別のリストで、同じ「G」でも意味が違う
目次

くもんの英語図書リストとは?G〜O教材の9レベル・90冊をまとめた英語の本の一覧

くもんの英語図書リストは、公文式英語の教材と並べて読む、市販の英語の本の一覧です。レベル名が「G教材終了レベル」のように教材の進度で付いているので、わが子の教材からそのまま引けるのが特徴。まずはリストの正体と、並び方の決まりを押さえましょう。

このセクションでわかること
  • くもん英語図書リストは、公文式英語の学習者が今の力で読める本を教材のレベル別に紹介したもの
  • 9レベルのうちG〜I教材は中学、J〜O教材は高校の教材に当たる
  • 各レベル10冊が、総語数の少ない順に並んでいる
  • 本は絵本から児童文学まで、作者名・総語数・Lexile指数が1冊ずつ載っている

くもん英語図書リストは、公文式英語の学習者が今の力で読める本を教材のレベル別に紹介したもの

くもん英語図書リストは、英語では「Kumon English Reading List」と呼ばれています。

公式のPDFは、冒頭でリストをこう説明しています。

「Kumon English Reading List は、公文式英語教材を学習中の皆さんが、今ある力で読むことのできる英語の本を、教材のレベル別に紹介したものです。リストにある本は、英語の本の世界を楽しんで味わってもらえるよう、英文の読みやすさと内容の面白さの両方を考慮して選定しました。」

ポイントは「今ある力で読むことのできる」という部分です。

背伸びして挑む本を集めた一覧とは、性格がまったく違います。教材で身につけた力のまま、無理なく読み切れる本を選んである。そう受け取っておくと、あとで本を手にしたときに戸惑いません。

選ぶときの基準は、英文の読みやすさと内容の面白さの両方。読めるだけの本でも、面白いだけの本でもなく、子どもが最後までページをめくれる本を狙って選んでいるわけです。

公文は2018年に、公式サイトのKUMON now!でこのリストを紹介していて、子どもたちに教材以外の英文の世界にも早いうちから触れてほしい、という想いで作ったと説明しています。

教材のプリントに出てくる英文は、どうしても学習のために書かれた文章です。作家が子どもを楽しませるために書いた英語に出会わせる入口として、このリストを用意している、と読み取れます。

リストに載っている本は、公式の案内でも書店やオンラインショップで買う形になっています。

本そのものは家庭で用意するもの、と考えておきましょう。買い方と借り方は、後の「本の用意と、家での読ませ方」でまとめます。

9レベルのうちG〜I教材は中学、J〜O教材は高校の教材に当たる

リストのPDFには、レベルの構成がこう書かれています。

「G教材を終了した皆さんなら、読むことができる英語の本も少しずつ増えていきます。本はG〜I教材(中学)終了およびJ〜O教材(高校)終了の9レベル、合計90冊です。」

括弧書きのとおり、G〜I教材は中学、J〜O教材は高校の教材に当たります。

レベルはG・H・I・J・K・L・M・N・Oの9つ。名前はどれも「G教材終了レベル」「H教材終了レベル」のように、教材を終えた段階で付いています。

9レベル×10冊で、合計90冊です。

リストの入口はG教材を終えたところ。小学生でもG教材を終えていれば対象になりますし、学年が上でもG教材の手前なら、まだ入口の前にいる段階と考えています。

学年を使わず、教材で区切っているのがこのリストのいちばんの特徴です。どのレベルを選ぶかは、後の「レベルは『終えた教材』で選ぶ」で表にまとめました。

上の子が公文で受け取った中学課程進級賞のキーホルダー3個。赤い「GI」が英語でGⅠ教材に進んだときの賞で、緑の「G」は国語、青の「G」は数学の同じ賞です。公文の英語では、G教材から中学の教材に入ります
上の子が公文で受け取った中学課程進級賞のキーホルダー3個。赤い「GI」が英語でGⅠ教材に進んだときの賞で、緑の「G」は国語、青の「G」は数学の同じ賞です。公文の英語では、G教材から中学の教材に入ります

各レベル10冊が、総語数の少ない順に並んでいる

同じレベルの10冊は、決まった順番で並んでいます。

公式のよくあるQ&Aは、並び順についての質問に「総語数の少ないものから多いものへと並んでいます。」と答えています。

つまり、1番がそのレベルでいちばん短い本で、10番がいちばん長い本。

どのレベルでも、1番の本がそのレベルの入口です。

10冊のどれから手をつけるか迷う必要はありません。上から順に読めば、少しずつ長い本に慣れていける並びになっています。

レベル分けそのものについて、PDFには「教材語彙の提出率や総語数などを考慮して、おおよその目安として提示しています。」とあります。

教材で出てきた単語がどれくらい含まれているか、本全体で何語あるか。その2つを手がかりにした目安で、子ども一人ひとりの読む力をテストで測って決めたものとは性格が違います。

レベルはあくまで目安なので、ぴったり合わない本があっても気にしなくて大丈夫です。

1冊読んでみて難しすぎたら1つ前のレベルの本に戻る。そのくらいの柔らかさで使うのがちょうどいいと考えています。

本は絵本から児童文学まで、作者名・総語数・Lexile指数が1冊ずつ載っている

リストに並ぶ本の幅は、かなり広いです。

G教材終了レベルは、Eric Hillの「Where’s Spot?」(66語)のような絵本から始まります。

いちばん上のO教材終了レベルには、E. B. Whiteの「Charlotte’s Web」(32,253語)のような児童文学まで並んでいます。

66語の絵本から、3万語を超える読み物まで。同じリストの中に、これだけの差がある。

リストの1冊ごとに載っていること
  • 書名と作者名
  • 総語数(本1冊に出てくる英語の語数)
  • Lexile指数(BRやADなどの記号を含む)
  • 邦訳版がある本は、日本語のタイトル
  • リライト版には*印

*印について、PDFは「*印のついている作品は、原作を読みやすく書き換えたリライト版です。日本語のタイトルは一般的に知られているタイトルを紹介しています。」と説明しています。

高いレベルの「Dracula」や「Treasure Island」に*印が付いているほか、H教材終了レベルの「The Snowman」にも*印があります。

*印の本は、原作そのままの本と別物なので、用意するときに取り違えないよう気をつけてください。

日本語のタイトルが付いている本は、邦訳版が出ています。日本語で知っている作品を英語で読めるのは、子どもにとって入りやすいところです。

今出ているリストは2025年2月版。PDFの末尾に「2025年2月」と入っています。

くもんの英語図書リストはどこで見られる?ログインなしで開ける公式のPDF

くもんの英語図書リストは、公文の学習者向けサイト「iKUMON」のページに、PDFとして置かれています。2026年10月時点では、ページもPDFもログインしなくても開けました。どこから何を開けばいいかと、教室での扱いを見ていきましょう。

このセクションでわかること
  • 公文の学習者向けサイト「iKUMON」のページに、PDFで置かれている
  • 全レベルまとめのPDF、レベル別のPDF、補足資料の3種類がある
  • 教室で紙で配られるかは教室によって違い、わが家は受け取っていない

公文の学習者向けサイト「iKUMON」のページに、PDFで置かれている

リストの置き場所は、くもんの英語図書リストの公式ページ(iKUMON)です。

ページの名前は「【2025】くもんの英語図書リスト」。年号が入っているので、今の版かどうかがひと目で分かります。

ページもPDFも、2026年10月時点ではログインなしで開けます。

会員向けのサイトだから見られないと思い込んでいた方もいるかもしれません。実際には、ログインしないまま、ページを開いてPDFを読むところまで進めます。

スマホで開いてそのまま見てもいいですし、PDFを保存しておけば、図書館や書店で書名を確かめたいときにすぐ出せます。

本を探しに出かける前に、スマホに保存しておく。これだけで、店頭や図書館のカウンターで迷う時間がぐっと減ります。

全レベルまとめのPDF、レベル別のPDF、補足資料の3種類がある

ページを開くと、いくつかのPDFへのリンクが並んでいます。

PDFの種類中身
全レベルまとめG〜O教材の9レベル・90冊を1つにまとめたリスト
レベル別G教材終了レベルからO教材終了レベルまで、レベルごとに分けたリスト
補足資料①Lexile(レクサイル)指数について
補足資料②よくあるQ&A

最初は全レベルまとめのPDFを開き、わが子のレベルを決めるのが早いです。

レベルが決まったら、そのレベルのPDFだけを保存しておく。10冊だけのリストなら、スマホの画面でも書名が読みやすく、持ち歩くのにもちょうどいい量です。

補足資料②のよくあるQ&Aには、「本が簡単すぎるのでは」「Lexile指数で選ぶべきか」といった、保護者がつまずきやすい疑問への答えが載っています。中身は後の「簡単すぎると感じたら?」で詳しく取り上げます。

教室で紙で配られるかは教室によって違い、わが家は受け取っていない

わが家が通う教室では、英語図書リストを受け取っていません。

教室ごとに扱いは違うはずなので、紙のリストがあるかどうか気になるなら、先生に一言聞いてみるのが早いです。

教室で配られていなくても、公式のページから自分で開けるので困ることはありません。

くもんの英語図書リストのレベルは「終えた教材」で選ぶ

くもんの英語図書リストを使ううえで、いちばん間違えやすいのがレベルの選び方です。今学習中の教材の名前で選ぶと、1段階上の本を渡すことになります。逆引きの表、総語数の表、各レベルの1冊目の表の順に並べたので、わが子の教材から段階と最初の1冊まで一度に引いてください。

このセクションでわかること
  • 学習中の教材ではなく、終えた教材のレベルを選ぶ
  • 公文の英語図書リストでレベル別の総語数を見比べる
  • 各レベルの1番の本は、語数のいちばん少ない1冊
  • HⅡを学習中のわが家の上の子なら、G教材終了レベルの1番が入口になる
  • 学年ではなく教材のレベルで選び、英検との対応は別のページで見る

学習中の教材ではなく、終えた教材のレベルを選ぶ

リストのレベル名は、どれも「G教材終了レベル」「H教材終了レベル」のように、教材を終えた段階で付いています。

だから選ぶのは、今学習中の教材より1つ前のレベル。

たとえばHⅠやHⅡを学習中なら、G教材はもう終えています。選ぶのは「G教材終了レベル」です。H教材を終えてI教材に進んだら、「H教材終了レベル」に上げます。

今学習中の教材選ぶレベル
G教材G教材を終えたら「G教材終了レベル」から
H教材(HⅠ・HⅡ)G教材終了レベル
I教材H教材終了レベル
J教材I教材終了レベル
K教材J教材終了レベル
L教材K教材終了レベル
M教材L教材終了レベル
N教材M教材終了レベル
O教材N教材終了レベル
O教材を終えたO教材終了レベル

表を見ると分かるとおり、教材の名前とリストのレベルは、いつも1つずれます。

学習中の教材と同じ名前のレベルを選ぶと、1段階上の本を渡すことになります。

HⅡを学習中の子に「H教材終了レベル」の本を渡すと、まだ終えていない教材の分だけ、知らない単語が増えるはずです。リストが大切にしている「今ある力で読める」から外れてしまいます。

G教材を学習中の子は、リストに「G教材を終了した皆さんなら」と書かれている以上、G教材を終えてからが入口と考えています。

教材が1つ進むたびに、リストのレベルも1つ上げる。この決まりだけ覚えておけば、迷うことはありません。

公文の英語図書リストでレベル別の総語数を見比べる

公文の英語図書リストは、レベルごとに本の総語数の幅が書かれています。

教材終了レベル総語数
G教材終了レベル60語〜250語
H教材終了レベル80語〜550語
I教材終了レベル200語〜850語
J教材終了レベル300語〜1,200語
K教材終了レベル700語〜2,300語
L教材終了レベル750語〜2,800語
M教材終了レベル1,000語〜5,000語
N教材終了レベル2,500語〜10,000語
O教材終了レベル7,000語〜35,000語

総語数は、本1冊に出てくる英語の語数の合計です。1ページあたりの語数ではないので、読み違えないようにしてください。

レベルが上がるほど語数の幅が広がり、N・Oは数千〜数万語になります。

G教材終了レベルの上限は250語。H教材終了レベルでは550語と、上限が2倍を超えます。M教材終了レベルの上限5,000語は、N教材終了レベルで10,000語、O教材終了レベルでは35,000語まで伸びます。

一方で、隣り合うレベルの幅は重なっています。H教材終了レベルは80語から始まり、G教材終了レベルの上限の250語より下からスタートしています。

レベルを1つ上げても、いきなり長い本ばかりになるわけではない、ということです。次のレベルの1番は、前のレベルの後ろのほうの本より短いこともあります。

各レベルの1番の本は、語数のいちばん少ない1冊

各レベルの1番、つまりそのレベルの入口になる本を表にしました。書名・作者名・語数・Lexile指数は、公式のPDFの表記どおりです。

レベル1番の本と作者総語数Lexile指数邦訳のタイトル
GWhere’s Spot?/Eric Hill66語BRコロちゃんはどこ?
HCookie’s Week/Cindy Ward86語100L
IClifford the Big Red Dog/Norman Bridwell242語220L
JI’ll Always Love You/Hans Wilhelm327語AD620Lずーっとずっとだいすきだよ
KThe Gruffalo/Julia Donaldson708語AD200Lもりでいちばんつよいのは?
LAlexander and the Wind-Up Mouse/Leo Lionni754語490Lアレクサンダとぜんまいねずみ
MThe Boy Who Harnessed the Wind/William Kamkwamba & Bryan Mealer1,369語850L風をつかまえたウィリアム
NThe Trojan Horse/Emily Little2,758語590L
ODracula*/Bram Stoker(Ad. Stephanie Spinner)7,291語500L吸血鬼ドラキュラ

*印のDraculaは、原作を読みやすく書き換えたリライト版です。

G〜Lの1番の6冊のうち4冊は、邦訳が出ている絵本です。「The Gruffalo」や「アレクサンダとぜんまいねずみ」のように、日本語で読んだことのある子もいそうな作品が入口になっているのは、親としても選びやすいところです。

参考までに、各レベルの10番、いちばん語数の多い本も並べておきます。

レベル10番の本総語数
GDoes a Kangaroo Have a Mother, Too?221語
HGo, Dog. Go!536語
IGreen Eggs and Ham808語
JThe Best Mistake Ever!1,107語
KFrog and Toad Are Friends2,296語
LJane’s Blanket2,785語
MThe Mystery of the Stolen Diamonds4,823語
NTreasure Island*9,800語
OCharlotte’s Web32,253語

1番と10番を見比べると、同じレベルの中でも語数に数倍の差があります。G教材終了レベルなら66語から221語へ、O教材終了レベルなら7,291語から32,253語へ。

同じレベルの中で10冊を順に読むこと自体が、長い本に慣れていく練習になります。

HⅡを学習中のわが家の上の子なら、G教材終了レベルの1番が入口になる

わが家の上の子に当てはめてみます。

上の子は小2の9月に英語を始め、小3のうちにHⅡに入りました。始めてから約1年半です。2026年8月に受け取った英語の進度認定は、小4・HⅡ180でした。

2026年8月に受け取った上の子の英語の進度認定証(小4・HⅡ180。氏名と教室名は隠しています)。HⅡを学習中なので、英語図書リストではG教材終了レベルを選ぶ段階です
2026年8月に受け取った上の子の英語の進度認定証(小4・HⅡ180。氏名と教室名は隠しています)。HⅡを学習中なので、英語図書リストではG教材終了レベルを選ぶ段階です

HⅡを学習中ということは、G教材はもう終えています。

リストに当てはめると、今の段階はG教材終了レベルで、入口は1番の「Where’s Spot?」(66語)です。

HⅡまで進んだ子に66語の絵本、と聞くと拍子抜けするかもしれません。

教材のプリントで読んでいる英文と比べれば、ずいぶん短く感じるはずです。それでもリストの考え方に沿えば、ここが入口。なぜこれほど易しい本から始めるのかは、公式のQ&Aがはっきり答えているので、後の「簡単すぎると感じたら?」で紹介します。

学年ではなく教材のレベルで選び、英検との対応は別のページで見る

リストは、学年や年齢を使わず、教材を終えた段階で分けています。

だから本を選ぶときも、学年より教材で考えるのが自然です。

公文の英語は、教材の進み方が子どもごとに違います。わが家の上の子は小4でHⅡですが、同じ小4でも、まだG教材の手前の子もいれば、もっと先の教材に進んでいる子もいるはずです。

同じ小学生でも、教材の進み方で選ぶレベルは変わります。「小4だからこのくらい」と学年で当たりをつけるより、プリントに書かれた教材の記号を見るほうが確実です。

教材のレベルと英検の級・学年の目安は、公文の英語は英検何級?G〜O教材の級対応と受け方で早見表にしています。リストの段階を英検の級に置き換えて考えたいときは、こちらを並べて見てください。

くもんの英語図書リストの本の用意と、家での読ませ方

くもんの英語図書リストで1冊目が決まったら、次は本の用意と読ませ方です。1冊目はそのレベルの1番。本は図書館で借りるか書店・通販で買い、辞書は引きすぎず、邦訳版と読み比べてもかまいません。公式のPDFに書かれた読み方のアドバイスを、家での手順に並べ直しました。

このセクションでわかること
  • 1冊目は、そのレベルの1番の本から読ませる
  • くもん英語の図書は、図書館で借りるか、書店や通販で買う
  • 辞書は引きすぎず、イラストを頼りにあらすじを追う
  • 日本語のタイトルがある本は、邦訳版と読み比べてもよい

1冊目は、そのレベルの1番の本から読ませる

同じレベルの10冊は、語数の少ない順に並んでいます。1番がいちばん短い本なので、そこが入口です。

公式のよくあるQ&Aは、最初の1冊についてこう書いています。

「まずははじめの1冊を気軽に手に取り、『英語の本が読めた!』という自信をもって、少しずつレベルの高い本へとステップアップしてもらえればと思います。」

最初の1冊で大切にしたいのは、「読めた」という手応えです。

そのためにも、1冊目はいちばん短い1番から。1冊読み切れたら2番へ、と順に進めていけば、自然と少しずつ長い本になっていきます。

1冊目を読み切るまでの流れ
  • STEP1
    レベルを決める

    終えた教材のレベルを選ぶ。HⅡを学習中ならG教材終了レベル。

  • STEP2
    1番の書名を控える

    そのレベルの1番の書名と作者名を、スマホなどにメモしておく。

  • STEP3
    本を用意する

    図書館で探すか、書店や通販で買う。

  • STEP4
    辞書なしで通して読む

    気になった単語以外は辞書を引かず、イラストを頼りにあらすじを追う。

  • STEP5
    読み切れたら2番へ

    1冊読み切れたら、同じレベルの2番に進む。

10冊すべてを読み切ってから次のレベルへ、と決めてしまう必要はないと考えています。教材が次に進んだら、リストのレベルも1つ上げる。教材の進度に合わせて動かしていけば、本の難しさが子どもの力からずれにくくなります。

気になるのは、公文の宿題とのバランスですよね。

G教材終了レベルの本は60語〜250語。短い絵本が中心なので、宿題を終えたあとに1冊開くくらいの量から始めれば十分です。毎日の宿題に新しい時間をどんと足すより、すき間に1冊を差し込むイメージのほうが続きやすいと見ています。

宿題の量や家での進め方は、公文英語の宿題は1日何枚・何分?わが家の実例と量を相談する目安で詳しく書いています。

教材と英語の本を並べて続けている家庭の声は、Xでも見かけます。

多読やフォニックス、スペル練習と公文英語を、どれか1つに絞らず並べて続けてきた様子が伝わってきます。writingはフォニックスやスペル練習、公文英語の積み重ねのおかげかも、という振り返りも印象的です。

教材で土台を積み、本で英文に触れる量を足す。英語図書リストの1冊目は、その「並べて続ける」の最初の一歩にちょうどいい長さです。

くもん英語の図書は、図書館で借りるか、書店や通販で買う

くもん英語の図書は、家庭で用意します。

公式のPDFには「Kumon English Reading Listの本は書店やオンラインショップで購入できます」とあり、オンラインショップの例として、Amazon(アマゾン)、楽天ブックス、紀伊國屋書店ウェブストアが挙げられています。

買う前に、まず図書館で探してみるのがおすすめです。

G教材終了レベルの1番なら66語で、1冊を読み切るのにそれほど時間はかかりません。いきなり何冊も買いそろえるより、借りて読んでみて、子どもが気に入った本だけ手元に置くほうが、お金も本棚もむだになりにくいはずです。

図書館で探すときは、リストに書かれた英語の書名と作者名で検索すると見つけやすくなります。日本語のタイトルで探すと邦訳版が出てくるので、英語の本が欲しいときは英語の書名で探してください。

わが家では、国語のプリントで出会った作品の続きを子どもが「読みたい」と言ったとき、図書館で借りています。

教材の文章から本につなげるとき、図書館はいちばん気軽な入口。英語の本も、まずは同じように図書館で探すのが手軽だと考えています。

  • *印の本は、原作を読みやすく書き換えたリライト版
  • 原作そのままの本と取り違えないよう、リストの作者名と、書き換えた人の名前の両方で探す
  • 例:Draculaは「Bram Stoker(Ad. Stephanie Spinner)」。Ad.の後ろが書き換えた人の名前

同じ「Dracula」という書名でも、原作とリライト版では長さも難しさも違うはずです。リストに載っているのは、あくまで*印のリライト版。書名だけで選ばず、作者名の欄まで照らし合わせてから借りる、買う、の順にしましょう。

辞書は引きすぎず、イラストを頼りにあらすじを追う

読ませ方について、公式のPDFはこう書いています。

「読むときは、どうしても気になった単語以外は辞書を引く必要はありません。イラストも参考にして、大まかなあらすじを追いながら読んでみましょう。」

分からない単語があっても、止まらずに読み進めて大丈夫です。

知らない単語が出てきたら、辞書を引かせたほうがいいの?

筆者
筆者

どうしても気になる単語だけで十分です。絵を見て、だいたいの話が分かれば読めたことにしていいんですよ。

公文の教材は、1枚ずつ正確に解いて進める作りです。本はあらすじがつかめれば十分。同じ英語でも、読み方のモードを切り替える必要があると見ています。

子どもが単語で手を止めたら、「絵を見ると、どういう場面かな」と聞いてみる。それだけで、辞書に頼らずに前へ進むきっかけになります。

公式のPDFは、英語の本を読む目的についても「英語の本を楽しんで読みながら外国の文化にも触れ、自分の世界を広げることができます。」と書いています。

正確に訳せたかより、話を楽しめたか。親が見るところをそこに置いておくと、子どもも本を開きやすくなるはずです。

日本語のタイトルがある本は、邦訳版と読み比べてもよい

リストで日本語のタイトルが付いている本には、邦訳版があります。

公式のPDFには「日本語のタイトルがついている本は、邦訳版が出版されています。邦訳版も参考にしながら読み進めるのもよいでしょう。英語の原書との違いも楽しめます。」とあります。

たとえば「Where’s Spot?」の邦訳は「コロちゃんはどこ?」。「Where the Wild Things Are」は「かいじゅうたちのいるところ」です。

邦訳版があると、話の筋で迷子になりにくくなります。

先に邦訳版を読んでから英語で読むか、英語で読んだあとに邦訳版で確かめるかは、家庭で選べばいいと考えています。話の中身を先に知っていると安心して読める子もいますし、英語で読んだあとに日本語で答え合わせをするのが楽しい子もいるはずです。

日本語版を図書館で借りて、英語版と並べて置いておく。子どもが自分から見比べるきっかけになると見ています。

くもんの英語図書リストが簡単すぎると感じたら?Lexile指数より教材レベルで選ぶ理由

くもんの英語図書リストを開くと、教材の進度に比べて本が簡単すぎる、と感じる保護者は少なくないはずです。そう見えるのは、公式が「自信を持って読める」ことを優先して本を選んでいるから。Lexile指数は参考にとどめ、基本は教材レベルで選ぶのが公式のすすめです。

このセクションでわかること
  • 簡単すぎるのは「自信を持って読める」ことを優先して選んでいるから
  • Lexile指数より教材レベルで選ぶのが、公式のすすめ
  • 同じレベルの中でLexile指数に幅がある理由
  • BR・AD・NPなど、リストに付いている記号の読み方

簡単すぎるのは「自信を持って読める」ことを優先して選んでいるから

公式のよくあるQ&Aには、まさにこの疑問がそのまま載っています。

問いは「『G教材終了レベル』と書かれている本でも、掲載されている本が低年齢向けだと思うのですが…。」。

答えはこうです。

「『くもんの英語図書リスト』では、日頃英語の本を手に取る機会のない生徒さんでも、『苦労せずに楽しんで読むことができる』こと、そしてある程度『自信を持って読める』ことを念頭に置いて本を選定しました。」

続けて、こうも書かれています。

「国語の読書レベルと比べると物足りないように感じるかもしれませんが、『英語の本を読む』というと最初は『ハードルが高い』と感じるものです。」

簡単に見える本は、わざとそう選んであります。

英語の本を手に取ったことのない子が、苦労せずに楽しんで読めること。そのうえで、ある程度自信を持って読めること。リストはこの2つを先に置いて本を選んでいます。

上の子の公文英語HⅡ教材のプリント186a(受動態のまとめ)。教材ではここまでの文法に進んでいても、英語図書リストで選ぶG教材終了レベルの本は60語〜250語の絵本から始まります
上の子の公文英語HⅡ教材のプリント186a(受動態のまとめ)。教材ではここまでの文法に進んでいても、英語図書リストで選ぶG教材終了レベルの本は60語〜250語の絵本から始まります

教材のプリントでは受動態のような文法まで進んでいても、リストで選ぶG教材終了レベルの本は60語〜250語。この差を見ると、物足りなく感じるのは自然なことです。

教材は、短い文を何枚も積み重ねて文法を身につける作り。本は、1冊を最初から最後まで通して読み切る作り。同じ英語でも求められることが違うので、本の入口が易しく設定されていると見ています。

だからこそ、簡単に見えても、まず1冊読み切らせてください。

易しい本をすらすら読み切れた経験が、次の1冊に手を伸ばす力になります。物足りないかどうかを決めるのは、1冊読み終えたあとの子どもの顔を見てからでも遅くありません。

Lexile指数より教材レベルで選ぶのが、公式のすすめ

リストには、1冊ずつLexile(レクサイル)指数が載っています。

公式の補足資料①は、Lexile指数を「Lexile指数はアメリカでネイティブ向けに開発された、英語の『読解力』と『文章の難易度』を客観的に示す数値で、自分の英語力に合う本選びの参考にすることができます。数字が大きくなるにつれてレベルが上がります。」と説明しています。

では、教材レベルとLexile指数のどちらで選べばいいのか。

よくあるQ&Aは「『●教材終了レベル』と『Lexile®指数』のどちらを基準に選べばよいですか?」という問いに、「教材レベルとLexile®指数は別物です。」と答え、最後に「基本的には教材レベルで選んでいただくことをおすすめしています。」と結んでいます。

公式のすすめは、Lexile指数より教材レベルで選ぶことです。

理由として挙げているのは、日本人が外国語として英語を学ぶ場合と、ネイティブが日常の中で母語として英語を身につけていく場合とで、身につき方に差があることです。

Lexile指数は、もともとネイティブ向けに作られた物差し。公文の教材で外国語として英語を学んでいる子には、教材のレベルのほうが合う、という考え方です。

数字が並んでいると、つい細かく比べたくなりますよね。でも本選びの軸は、まず教材レベル。Lexile指数は、同じレベルの中で2冊を比べるときの参考くらいに置いておくのがちょうどいいと考えています。

同じレベルの中でLexile指数に幅がある理由

リストを見ていると、同じレベルの中でもLexile指数がばらばらなことに気づきます。

よくあるQ&Aは、その理由を「同じLexile®指数の本でも、難易度の印象は、使用されている語彙やジャンルによってかなり異なります。」と説明しています。

そのうえでリストは、それまでの教材学習で出てきた語彙のカバー率や総語数も考えて本を選んでいるため、Lexile指数に幅が出る、という説明です。

たとえばH教材終了レベルの3番「The Snowman」は70Lで、1番の「Cookie’s Week」の100Lより数値が小さくなっています。

I教材終了レベルでは、1番の「Clifford the Big Red Dog」が242語・220L、2番の「Pete’s a Pizza」が245語・AD500Lです。語数はほとんど同じなのに、Lexile指数は大きく違います。

Lexile指数の順に読ませようとすると、リストの並び順とずれてしまいます。

リストの並びは、語数の少ない順。Lexile指数の順ではありません。迷ったら、リストの1番から順に、という使い方に戻るのがいちばん分かりやすいです。

BR・AD・NPなど、リストに付いている記号の読み方

リストのLexile指数の欄には、数字のほかに記号が付いている本があります。公式の説明は次のとおりです。

記号公式の説明
100LLexile指数が100であることを表します。
BRBeginning Reader(いちばん易しいレベルの本)
ADAdult Directed(読み聞かせ向けの少し難しい語彙を含む本)
NPNon-Prose(詩や歌など散文ではない本)

G教材終了レベルの1番「Where’s Spot?」はBR、J教材終了レベルの1番「I’ll Always Love You」はAD620Lです。ADが付いた本は、大人が読み聞かせることを想定した語彙が入っている本なので、親が一緒にページをめくると読みやすくなると考えています。

子どものLexile指数を正確に知りたい場合について、補足資料①には「Lexile®指数を正確に知るには、TOEFL Primary® Step 1・Step 2、TOEFL Junior® Standard の受験がおすすめです。」とあり、テストの詳細は教室の指導者に聞くよう案内しています。

本を選ぶだけなら、教材レベルで十分。テストを受けるかどうかは、先生に相談してから決めれば間に合います。

くもんの英語図書リストと国語の「くもんのすいせん図書」の違い

くもんの英語図書リストと、国語の「くもんのすいせん図書」は別のリストです。名前が似ていて、どちらにも「G」が出てくるので混ざりやすいところを、短く整理します。

このセクションでわかること
  • 公文英語の推薦図書を探すなら、国語のすいせん図書ではなく英語図書リストを見る
  • 同じ「G」でも、すいせん図書は年齢の目安、英語図書リストは教材の進度
  • 両方のリストに載っている作品もある

公文英語の推薦図書を探すなら、国語のすいせん図書ではなく英語図書リストを見る

公文英語の推薦図書として探している英語の本の一覧は、くもんの英語図書リストのことです。

くもんのすいせん図書(公式ページ)は、日本語の本のリストで、650冊が選ばれています。

英語図書リストすいせん図書
言語英語日本語
冊数90冊650冊
段階教材終了レベルの9段階13段階

英語の本を探しているなら、見るのは英語図書リストです。

冊数で見ると、すいせん図書は英語図書リストの7倍以上。検索ですいせん図書の記事にたどり着いた場合は、英語の本を探しているのか、日本語の本を探しているのかで見るリストを切り替えてください。

同じ「G」でも、すいせん図書は年齢の目安、英語図書リストは教材の進度

すいせん図書は13段階に分かれていて、5A〜2Aは乳・幼児、A〜Cは低学年、D〜Fは高学年、G〜Iは中学以上を、年齢のおおよその目安にしています。

一方、英語図書リストの「G教材終了レベル」は、公文式英語のG教材を終えた段階のことです。

同じ「G」でも、すいせん図書は年齢、英語図書リストは教材の進度を指しています。

すいせん図書のGを見て「中学生向けだから、うちの小学生にはまだ早い」と考えると、英語図書リストでは選び間違えます。英語の本を選ぶときは、教材の記号で見てください。

両方のリストに載っている作品もある

英語図書リストのPDFには、「『くもんのすいせん図書』に掲載されている作品もあります。」とあります。

国語のすいせん図書で日本語で読んだ作品を、英語でもう一度読む。そんな楽しみ方もできると考えています。

話の中身を知っている作品なら、英語で読むときも筋を追いやすいはずです。前の「邦訳版と読み比べてもよい」とあわせて、日本語で好きになった作品から英語の1冊を探してみてください。

まとめ:くもんの英語図書リストは終えた教材のレベルの1冊目から

  • くもんの英語図書リストは、公文式英語の学習者向けに、市販の英語の本を90冊、G〜O教材の9レベルで紹介した公式のリスト
  • G〜I教材は中学、J〜O教材は高校の教材に当たり、各レベル10冊が総語数の少ない順に並ぶ
  • リストはiKUMONのページにPDFで置かれていて、2026年10月時点ではログインなしで開ける。今のリストは2025年2月版
  • 教室で紙で配られるかは教室によって違う。わが家の教室では受け取っていないが、公式のページから自分で開ける
  • レベルは終えた教材で選ぶ。HⅡを学習中ならG教材終了レベル。教材の名前とリストのレベルは1つずれる
  • 1冊目はそのレベルの1番、語数のいちばん少ない本。G教材終了レベルなら「Where’s Spot?」(66語)
  • 教材が1つ進んだら、リストのレベルも1つ上げる
  • 簡単すぎると感じても、公式は「自信を持って読める」ことを優先して選んでいる。まず1冊読み切らせる
  • Lexile指数より教材レベルで選ぶのが公式のすすめ。同じレベルの中でLexile指数に幅があるのは、語彙やジャンルで難しさの印象が変わるため
  • 本は図書館で借りるか、書店・通販で買う。*印のリライト版は作者名と書き換えた人の名前で探す
  • 辞書は気になった単語だけにして、イラストを頼りにあらすじを追う。邦訳版と読み比べてもよい
  • 国語の「くもんのすいせん図書」は650冊・13段階の別のリスト。同じ「G」でも、すいせん図書は年齢、英語図書リストは教材の進度

わが家は、今は公文の教材で文法をしっかり理解する時期だと考えています。

教材で文法を積み、英語図書リストの本で英文に触れる量を足す。そう位置づけると、リストの使いどころがはっきりします。

まずはくもんの英語図書リストの公式ページ(iKUMON)を開いて、わが子の終えた教材のレベルと、その1番の書名を確かめてみてください。

次に図書館へ行くとき、その1冊の書名を控えて出かければ十分です。

公文英語そのものが子どもに合うかどうかは、公文英語の評判が賛否で割れる本当の理由と後悔しない選び方で判断材料をまとめています。

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