公文の英語の教材を、市販で買えないか。
本屋やAmazonで「くもん」の英語のドリルを見かけて、教室でもらうプリントと同じ物なのか気になった方は多いはずです。
メルカリで公文のプリントらしき出品を見つけて、手を出していいのか迷っている方もいるでしょう。
先に答えを置きます。
教室でもらう公文の英語のプリントは、売っていません。
公文教育研究会のよくある質問は、教材を買えるかという問いに「教材を購入することはできません。ご家庭での学習のみをご希望の場合は、通信学習をご利用ください」と答えています。
本屋やAmazonに並ぶ「くもん」の英語の本は、公文グループのくもん出版が作っている市販の本です。教室のプリントそのものとは別の商品です。
結論はこうです。公文式の英語を家でやりたいなら、公式の道は教室か通信学習。市販のドリルは、目的を決めて足す物として使う。
英検の形式に慣れる、文法の穴を埋める、入門で英語に触れる。市販の本が生きるのは、こうした目的がはっきりしているときです。
メルカリなどで教室の教材を集めて家で進めるやり方は、筆者はすすめません。どこから始めて何枚やるか、次にどの教材へ進むかを決める先生がいないからです。
書いているのは、小4と小2の子を育てる父親です。TOEICは800点超で、シンガポールで暮らした経験があります。
上の子は小2の9月に公文で英語を始め、2026年8月の進度認定は小4・HⅡ180でした。
市販の本は、英検5級の問題集(旺文社)と中学英語の薄い参考書2冊を足しました。問題集は教室の先生のすすめ、参考書は先生の助言がきっかけです。
公文の公式の答えと、先生に相談して足した市販の本の実例を並べて、親が決めるための材料にしました。
扱うのは、教室の教材と市販の本の違い、手に入れ方の判断、市販の本の使い方です。教材と英検の級の対応や、公文の英語そのものが合うかどうかは、それぞれ別の記事に任せています。
- 教室の公文の英語のプリントは、公式の答えとして買えない。家庭だけで学びたいなら通信学習が公式の案内
- 本屋・Amazon・KUMON SHOPにある「くもん」の英語の本は、くもん出版の市販品。1冊1,000円前後の本が多く、解答や音声はくもん出版のサイトからも受け取れる
- 教室と市販の違いは、本の中身より学び方の仕組みに出る。教材と枚数、次の教材を決める先生がいるかどうか
- 市販の本を使うと、先生が担っていた役が親に移る。親が引き受ける役の数で選び方が決まる
- メルカリやダウンロードで教室の教材を集めて家で進めるのは、筆者はすすめない
- 市販の本は目的を決めて足す。わが家は英検の形式と中学文法の2つで使い、どちらも先生のすすめや助言がきっかけだった
公文の英語の教材は市販されておらず、教室のプリントは教室か通信でしか手に入らない
プリント購入、教材購入、Amazon、本屋。探し方は違っても、答えは一つです。教室のプリントは売っておらず、本屋やネットで見つかるのは別の市販の本。なぜ売らないのかを公文の言葉で確かめて、教室に通えない家庭の公式の道まで案内します。
- 公文英語のプリント購入も公文英語の教材購入も、公式の答えは「できません」
- 教材だけを売らないのは、ちょうどの教材と枚数を決める指導とセットだから
- 公文の英語の教材の本を本屋で探すと、並んでいるのはくもん出版の市販の本
- 公文の英語をAmazonで探しても、届くのは市販のドリルや問題集
- 公文式のプリントだけを家でやりたいなら、公式の道は通信学習
公文英語のプリント購入も公文英語の教材購入も、公式の答えは「できません」
公文英語のプリントを買いたい。公文英語の教材を購入したい。
どちらで調べても、公文の答えは同じです。
公文教育研究会のよくある質問には、「公文式教材(プリント)を購入できますか?」という項目があります。
その回答は「教材を購入することはできません。ご家庭での学習のみをご希望の場合は、通信学習をご利用ください」。
教室のプリントを、お金を払って単品で買う道は用意されていません。
では、プリントはどうやって子どもの手元に来るのか。
教室なら、入会した子が教室で受け取ります。わが家の上の子も、毎回教室で次の分のプリントを受け取って帰ってきます。
通信学習なら、教材は家に郵送で届きます。公文の通信学習の案内では、最初に1.5〜2か月分が届き、その後は返送するたびに、毎月の提出枚数と同じくらいの量が送られてくる仕組みです。
教室でも通信でも、プリントは入会した子のところへ届く物。店の棚に並べて売る物ではありません。
ここを押さえておくと、本屋やネットで「公文」「くもん」の名前を見かけても、慌てずに済みますよ。
教材だけを売らないのは、ちょうどの教材と枚数を決める指導とセットだから
教材だけを売らない理由も、公文は同じ回答の中で説明しています。
公文のよくある質問によると、教材は順番に解き進めれば力がつくように作ってあります。それでも、子どもにどう教材を与えるかがとても大切だ、というのが公文の考えです。
その考えを、公文は次のように書いています。
「お子さまの学力を見極め、ちょうどの教材と枚数を与えることによって、公文式教材は本来の効果を発揮します」
「つまり教材とともに公文式学習では指導者による指導があり、この両輪が揃ってこそ公文式と呼べるものになるのです」
同じ回答では、採点やミスの分析、次の教材を決めることも、指導者の役割として挙げています。
教材と指導の2つがそろって、はじめて公文式になる。
プリントだけを渡しても公文式にはならないので、売らない。筋の通った説明です。
ここで、先生が担っている役を整理しておきます。
4つ目の音読の確認は、公文の通信学習の案内に「教室では指導者が音読の確認をいたしますが、通信学習では音読確認は各ご家庭で行っていただきます」とある部分から取りました。
教室から離れるほど、この4つの役が少しずつ親に移ってきます。
市販の本や中古のプリントで家で進めるとき、親が何を引き受けることになるか。この4つを物差しにすると、選び方がはっきりします。
公文の英語の教材の本を本屋で探すと、並んでいるのはくもん出版の市販の本
公文の英語の教材の本を探して本屋へ行くと、学習参考書の棚に「くもんの〜」という英語のドリルや問題集が並んでいます。
これらは、くもん出版という会社が作って売っている市販の本です。
名前が同じ「くもん」なので、教室のプリントがそのまま本になったように見えるかもしれません。
教室のプリントと同じ物が本屋に置いてある、と考えるのは早合点です。
公文は教室の教材を売っていないので、本屋で手に取れるのは、くもん出版が本として作った別の商品です。
くもん出版がどんな会社で、どんな英語の本を出しているかは、次の章で整理します。
公文の英語をAmazonで探しても、届くのは市販のドリルや問題集
公文の英語をAmazonで探した場合も、本屋と同じです。
Amazonやほかのネット書店、くもん出版の公式通販であるKUMON SHOPで買えるのは、くもん出版の市販の本。
KUMON SHOPで「英語」と検索すると、2026年10月の時点で144件が出てきました。小学生向けの英単語のドリルから、英検やTOEFLの問題集、中学の英文法の本まで、幅はかなり広めです。
値段は1冊1,000円前後の本が多く、それより安い薄い本や、3,000円台の問題集もあります。
買う前に、KUMON SHOPで対象の学年と中身を見ておくと選び間違いが減ります。
一覧はKUMON SHOPの英語の検索結果で見られます。値段は変わることがあるので、買う時点のページで確かめてください。
公文式のプリントだけを家でやりたいなら、公式の道は通信学習
公文式のプリントだけを家でやりたい。教室に通う時間はないけれど、公文の教材で学ばせたい。
そんな家庭に向けて公文が用意しているのが、通信学習です。
さきほどの回答でも、家庭での学習だけを希望する場合は通信学習を、と案内していました。
公文の通信学習は、幼児から大人までが対象で、算数・数学、国語、英語から選べます。1教科ずつ入会できるので、英語だけでも始められます。
英語の通信学習では、E-Pencilという音声のペンで聞いて音読しながら、自分で読み書きを進めます。
音読の確認は、教室なら先生、通信なら家庭の役になります。
公文の案内にも、通信学習では音読確認は各ご家庭で行っていただきます、とあります。
音読の確認が親に移る。それが、通信学習と教室のいちばん分かりやすい違いです。
教室に通わず家庭だけで公文式を続けるときの会費や流れは、公文の英語を通信で続ける仕組みと会費にまとめています。
本屋の「くもん」は公文の英語の教材ではなく、くもん出版が作る市販の本
「くもん」と「公文式」は、名前が似ているので同じ物に見えます。本屋の「くもん」の英語の本が、誰の作った、どんな本なのか。教室のプリントと難しさを比べるのはやめて、会社の違いと本の種類だけを、公式の情報で整理します。
- くもんと公文式の違いは、本を作るくもん出版と、教室を開く公文式という事業の違い
- くもんの英語教材の市販の本は、小学生向けから中学向けまで、学年と目的ごとに1冊で完結する
- 公文の英語ドリルや公文式ドリルで探して見つかるのは、習熟型の「くもんのドリル」
- 公文の英語の問題集や公文式の問題集は、英検やTOEFLの形式に合わせた試験対策の本
- 公文の英語のワークや公文式のワーク、公文の英語のワークブックも、手に入るのは市販の本
くもんと公文式の違いは、本を作るくもん出版と、教室を開く公文式という事業の違い
くもんと公文式の違いは、同じグループの中の別の事業だという点にあります。
公文教育研究会の公式サイトは、事業紹介のページで、ドリルやカード、絵本・児童書などの出版物や知育玩具を作って売るくもん出版を、KUMONグループの事業の一つとして紹介しています。
くもん出版の会社概要を見ると、設立は1988年。事業内容は、出版物と知育玩具の制作と販売です。
2つの流れを並べると、こうなります。
| 公文式(教室・通信学習) | くもん出版の本 | |
|---|---|---|
| 届く物 | 公文式の教材(プリント) | ドリル・問題集などの市販の本 |
| 手に入れ方 | 入会した子に、教室で渡されるか郵送で届く | 本屋・ネット書店・KUMON SHOPで買う |
| 教材の決め方 | 先生が、ちょうどの教材と枚数を決める | 買う人が、学年と目的で本を選ぶ |
| 売っているか | 売っていない | 誰でも買える |
同じ「くもん」の名前がついていても、教室のプリントとくもん出版の本は、届き方も選び方も別の商品です。
本屋の「くもん」は、くもん出版という出版社の本。
この区別がつくと、「公文式ドリル」「公文の英語の本」で探したときに出てくる物の正体が、すっと分かります。
くもんの英語教材の市販の本は、小学生向けから中学向けまで、学年と目的ごとに1冊で完結する
くもんの英語教材の市販の本は、対象の学年と目的がはっきり決まっています。
たとえば小学生向けには、「くもんの小学基礎英語」というCD付きのシリーズがあります。ABC、英単語、英会話、英語の文の4冊で、ABCの巻はB5判・80ページです。
スマートフォンで音声を聞きながら、聞く・言う・書く・読むを進める「えいごで1・2・3!」という本もあります。
中学向けを探すなら、英文法の本です。KUMON SHOPで「英文法」と検索すると、「くもんのスタートでつまずかない 中学英語」や「スーパーステップ 中学英文法」などが出てきます。
くもん出版のサイトには、本を買った人向けに、解答や資料、音声、アプリをダウンロードする窓口があります。
どの本も、1冊を最初から最後までやれば区切りがつく作りです。
1冊を終えたあとに次の本を選ぶのは、買った人の仕事です。
教室なら先生が決める「次の教材」を、市販の本では親が決めることになります。この違いは、あとの比べる表で詳しく見ていきます。
公文の英語ドリルや公文式ドリルで探して見つかるのは、習熟型の「くもんのドリル」
公文の英語ドリル、公文式ドリル。
この2つの言葉で探す人はとても多いのですが、見つかるのは、くもん出版が「くもんのドリル」と呼んでいる市販のドリルです。
くもん出版は、自社のドリルを、新しい内容を少しずつ段階を追って身につけていく習熟型の本だと説明しています。同じくもん出版の「学力チェックテスト」が力を測る評価型なのに対して、ドリルは身につけるための本、という位置づけです。
段階を追って進む作りは、公文式のプリントと似た印象を受けるかもしれません。
ただ、公文式ドリルという名前で売られている物があっても、それは教室のプリントとは別に、くもん出版が本として作ったドリルです。
くもんのドリルは、親が子どもに合わせて選ぶ市販の本。
中身が教室のプリントと同じかどうかより、誰が選んで、誰が次を決めるか。そこを見て選ぶほうが、家で使ったときにつまずきません。
公文の英語の問題集や公文式の問題集は、英検やTOEFLの形式に合わせた試験対策の本
公文の英語の問題集、公文式の問題集で探すと、試験の対策本が目に入ってきます。
くもん出版は、小学生向けに「くもんの出題形式別英検5級問題集」「同4級問題集」を出しています。英検の問題の形ごとに練習する作りの本です。
TOEFL Primary(小学生向け)とTOEFL Junior(中高生向け)の公式問題集も、くもん出版から出ています。こちらは、TOEFLを運営する試験団体のETSが作った問題集です。
どれも、試験の形式に慣れるための本。
教室で進めているプリントの続きとして使う本とは、目的が違います。
英検を受けるなら、こうした問題集で形式に慣れておく価値は大きいです。わが家も、英検5級の前に問題集を1冊やりました。その話は後半で書きます。
教室の教材が英検の何級にあたるかは、公文の英語の教材と英検の級の対応で早見表にしています。
公文の英語のワークや公文式のワーク、公文の英語のワークブックも、手に入るのは市販の本
公文の英語のワーク、公文式のワーク、公文の英語のワークブック。
書き込み式の教材を探しているという点で、どれも同じ探し物です。
教室のプリントは売っていないので、書き込み式で手に入るのは、くもん出版などが出している市販のドリルや問題集になります。
書き込んで進める本が欲しいなら、市販のドリルから目的に合う1冊を選ぶ。
公文式と同じ進め方を家で再現したい場合は、本を選ぶより先に、通信学習という公式の道を考えてみてください。
公文の英語の教材と市販のドリルの違いは、教材と枚数と次の教材を決める先生がいるかどうか
教室のプリントと市販のドリルは、難しさや構成を並べるより、誰が何を決めるかという学び方の仕組みで比べるほうが、家庭の判断に直結します。先生が担っていた役が、市販の本ではどこへ移るのか。6つの項目で見ていきます。
- 6項目で比べると、違いは本の中身より学び方の仕組みに出る
- 教室ではどこから始めて何枚やるかを先生が決め、市販は親が学年と目的で選ぶ
- 採点は家でも親がするが、次の教材を決めるのは教室なら先生
- 音声は教室と通信ならE-Pencil、市販の本ならCDやアプリ
- 費用は、月謝で続けるか、1冊ずつ買うかの違い
6項目で比べると、違いは本の中身より学び方の仕組みに出る
公文の英語の教材と市販のドリルを、学び方の仕組みで比べると次のようになります。
| 項目 | 教室のプリント | 市販のドリル |
|---|---|---|
| 教材と枚数を決める人 | 先生(公文の説明) | 親が学年と目的で本を選ぶ |
| 採点 | 教室では先生が採点とミスの分析をする。わが家では宿題の丸付けは親 | 親が付属の解答で丸付けする |
| 次の教材 | 先生が決める | 親が次の本を選ぶ |
| 音声 | E-Pencil(教室・通信) | CD、スマホ、音声ダウンロード(本ごとに違う) |
| 手に入れ方 | 入会してもらう。売っていない | 本屋、Amazon、KUMON SHOP |
| 費用の形 | 月謝で続ける | 1冊ずつ買う。1冊1,000円前後の本が多い |

表を縦に見ると、市販のドリルの列には、ほとんど「親」が並びます。
市販の本で学ぶと、先生が決めていたことのほとんどを親が決めることになります。
本の中身が良いか悪いかとは別の話です。どの本を選んでも、選ぶ人、丸を付ける人、次を決める人は親になります。
通信学習は、この表で言えば教室の列に近い形だと筆者は見ています。ただし、公文の案内にあるとおり音読の確認は家庭に移ります。
この表を、「うちはどこまで親が引き受けられるか」という目で見てみてください。答えが、教室か通信か市販の本かの選び方になります。
教室ではどこから始めて何枚やるかを先生が決め、市販は親が学年と目的で選ぶ
教室では、どの教材から始めて1日に何枚やるかを、先生が決めます。
公文の言う「ちょうどの教材と枚数」です。公文の説明では、学年より下のレベルから始めることもあります。
わが家も、英語を始めるときは教室で診断してもらってから始めました。
今の上の子の英語の宿題は、1日5枚。音読を含めて約30分です。
この5枚という量は、家で決めた枚数ではありません。
教室で決まった量を、家で毎日こなしているだけです。親が「今日は何枚にしよう」と迷う場面は、まずありません。
市販の本は、表紙に対象の学年と目的が書いてあります。学年どおりに選べば外れは少ないものの、その1冊がわが子にちょうどかどうかを見るのは親です。
学年どおりの本が、わが子にとって易しすぎたり難しすぎたりすることはあります。
最初の何ページかで手が止まるなら1つ下の学年の本に、すらすら終わるなら次の本に。そこまで親が見る前提で選ぶのが、市販の本のつきあい方だと考えています。
採点は家でも親がするが、次の教材を決めるのは教室なら先生
公文に通っていても、家の宿題の丸付けは親がしている家庭は多いはずです。
わが家もそうで、上の子の英語の宿題は親が丸を付けています。
やり方は、親が×をチェックして、子どもが直してあったら○にする形です。できるようになるまで直してから、教室に出しています。
それでも、次にどの教材へ進むかは教室が決めます。
通っている教室の方針は、きちんとできるまでやる、適当に先へ上げない、というもの。上の子は英語の終了テストに落ちたことがなく、進み方で親が悩んだことはほとんどありません。

丸付けを親がやるなら、市販のドリルでも同じじゃないですか?

丸付けは同じです。違うのは、1冊終わったあとに「次は何をやるか」を誰が決めるか。市販の本だと、そこまで親の役になります。
市販の本では、1冊をやり終えたあと、何を買うかまで親が決めます。
ここまでの話を、先生が担っている4つの役で数えると次のようになります。
| 先生が担っている役 | 教室 | 市販の本 |
|---|---|---|
| 教材と枚数を決める | 先生 | 親 |
| 採点とミスの分析 | 先生(家の宿題は親が丸付けする家庭もある) | 親 |
| 次の教材を決める | 先生 | 親 |
| 音読の確認 | 先生 | 親 |
通信学習では、このうち音読の確認が家庭の役になります。
市販の本だけで進めると、4つの役がすべて親のところに来ます。
これが、教室のプリントと市販のドリルのいちばん大きな違いだと筆者は見ています。
宿題の枚数や音読を含めた家での進め方は、公文英語の宿題の量と家での進め方で扱っています。
音声は教室と通信ならE-Pencil、市販の本ならCDやアプリ
英語の教材で見落としがちなのが、音声の手段です。
教室と通信学習では、E-Pencilという音声のペンを使います。公文の説明によると、E-Pencilには3AからOまでの教材の音声がすべて入っていて、1本で最後の教材まで対応できます。
通信学習の案内では、E-Pencilは入会のときに買う専用のリスニング機器です。手持ちのE-Pencilがあれば、通信でもそのまま使えます。
わが家もE-Pencilを持っていて、電池を入れて使っています。下の子が英語をやっていたころは、兄弟で1本を共有していました。共有は先生もすすめてくれたやり方です。
市販の本は、音声の手段が本ごとに違います。
くもんの小学基礎英語はCD付き、「えいごで1・2・3!」はスマートフォンと連動。くもん出版のサイトからは、本を買った人向けに音声をダウンロードできます。
音声の付き方は本によって違うので、買う前に確かめておきたいところです。
CDプレーヤーが家にない、スマホを子どもに渡したくない。そんな事情があるなら、音声の手段で本を選ぶのも立派な基準です。
E-Pencilの値段や、月謝のほかにかかる費用は、E-Pencilなど月謝以外にかかる公文英語の値段にまとめています。
費用は、月謝で続けるか、1冊ずつ買うかの違い
費用の形も、教室と市販の本ではまるで違います。
教室と通信学習は、毎月の会費で続けます。市販の本は、1冊ずつ買い切りです。
公文の通信学習の会費は、2026年4月の改定で、1教科の月額が次のとおりになりました。
| 区分 | 1教科の月額 |
|---|---|
| 幼児・小学生 | 8,580円 |
| 中学生 | 9,680円 |
| 高校生以上 | 10,780円 |
※2026年10月時点・公式サイト確認
小学生が英語1教科を通信で1年続けると、8,580円×12か月で102,960円になります(筆者の計算)。入会金はかかりません。
市販の本は、1冊1,000円前後の本が多めです。1年に何冊か買っても、桁が1つ違います。
本代だけを比べれば、市販の本のほうがずっと安く済みます。
ただ、その差額には、教材と枚数を決め、次の教材を選ぶ指導が入っています。市販の本の値段には、先生の役は入っていません。
差額は、親が引き受ける役を減らすための代金。筆者はそう見ています。
親が4つの役を楽しんで引き受けられる家なら、市販の本は安くて身軽な選択肢です。共働きで平日の夜に余力がない家なら、会費を払って役を預けるほうが結局ラクになります。
教室の月謝の具体的な額は、小学生の公文の月謝の額で確認できます。
市販されない公文の英語の教材を、メルカリやダウンロードで集めるのを筆者がすすめない理由
メルカリで公文のプリントらしき出品を見かけて、迷っている方もいるでしょう。筆者の考えを先に言うと、家で進める目的ならすすめません。ここで話すのは売り買いの決まりではありません。すすめない理由は、家で公文式の形にならないからです。
- 公文の英語の教材をメルカリで見かけても、家で進める目的なら筆者はすすめない
- 中古のプリントだけでは、わが子がどこから始めて何枚やればよいかが決まらない
- 間違いを直して次の教材を決める役まで、親がひとりで抱えることになる
- 音声を聞くE-Pencilは、公式の案内では入会のときに買う物
- 公文教材のダウンロードで英語を探すと出てくるのは、市販の本の解答と音声
公文の英語の教材をメルカリで見かけても、家で進める目的なら筆者はすすめない
公文の英語の教材をメルカリで見かけても、家で公文式のように進めたいなら、筆者はすすめません。
理由は3つあります。
どれも、公文が「両輪」と呼んだうちの指導の側が欠けることから来ています。
くもん出版は、本の作品を使うときは著作権者の許諾が要ると案内しています。これは本の複製や引用の手続きの案内です。
筆者がすすめない理由は、法律の話とは別のところにあります。プリントだけを手に入れても、公文式に必要なもう片方がついてこない。そこが引っかかります。
わが家では、終わったプリントは最初こそ取っておきましたが、今は捨てています。できなかった所の復習に使うことも考えましたが、枚数が多く、教室の方針もできるまでやる形なので、手元に残す意味が薄かったからです。
プリントは、終わったあとに手元に残しても使い道が少ない物でした。
1つずつ理由を見ていきます。
中古のプリントだけでは、わが子がどこから始めて何枚やればよいかが決まらない
公文式は、ちょうどの教材と枚数を与えて、はじめて効果が出る学び方です。
公文の説明では、学年より下のレベルから始めることもあります。どこから始めるかは、子どもの今の力を見て決めるものです。
わが家も、英語を始めるときは教室の診断を経てから始めました。
中古のプリントには、この「わが子にとってのちょうど」を判断する人がいません。
出品されている教材の段階が、わが子に合うかどうかは誰も教えてくれません。
市販の本なら、表紙の対象学年と目的が手がかりになります。中古のプリントで同じ判断をするのは、先生が担っていた見極めを、親が手がかりなしでやるのに近いと考えています。
1日に何枚やるかも同じです。わが家の5枚は先生が決めた量ですが、家で一から決めるとなると、多すぎてもいやになり、少なすぎても進まない。その加減を探るのは、思った以上に骨が折れるはずです。
間違いを直して次の教材を決める役まで、親がひとりで抱えることになる
公文は、採点やミスの分析、次の教材を決めることを、指導者の役割としています。
中古のプリントで家で進めると、この役がすべて親に来ます。
4つの役で数えると、市販の本と同じく4つとも親の担当です。そのうえ、次の章で書く音声の手段まで、親がそろえることになります。
役の数で見ると、中古のプリントは市販の本よりも親の負担が重くなります。
役が増えると、親が子どもの間違いを指摘する場面も増えます。
ここは、親子の関係にも響くところだと考えています。わが家でも、宿題の丸付けで×を付けるのは親です。それでも、次に進むかどうかを決めるのは教室なので、親が全部を背負わずに済んでいます。
Xでも、同じところに気づいた保護者の声がありました。
8歳の娘さんとおうち英語に取り組むお母さんの投稿です。反抗期に入った娘さんに、公文や英語の間違いを親が指摘すると逆効果になるので、指摘は外の教室に任せることにした、という内容でした。
言いにくい役を、親の外に置いておく。先生がいない形で進めると、その言いにくい役まで、全部親のところに来ます。
中古のプリントで安く済ませたつもりが、親子でぶつかる回数を増やしてしまう。そうなるくらいなら、最初から役を預けられる形を選ぶほうが、長く続くと筆者は見ています。
音声を聞くE-Pencilは、公式の案内では入会のときに買う物
英語の教材には、もう1つ大きな違いがあります。音声です。
公文の英語は、E-Pencilで音声を聞いて、音読しながら進めます。公文の説明によると、E-Pencilには教材の音声が入っていて、1本で最後の教材まで使えます。
通信学習の案内では、E-Pencilは入会のときに買う専用のリスニング機器です。
中古のプリントを手に入れても、音声を聞いて音読する学び方まではそろいません。
公文の英語は、紙に書くだけの教材ではありません。聞いて、声に出して、読み書きを進めていく作りです。
プリントだけが手元にある状態は、その半分しか持っていないのと同じだと考えています。
わが家のE-Pencilは、兄弟で1本を共有して使ってきました。教室に通っていれば、こうした使い方も先生に相談できます。
公文教材のダウンロードで英語を探すと出てくるのは、市販の本の解答と音声
公文教材のダウンロードで英語を探すと、くもん出版のサイトのダウンロード窓口に行き着きます。
ここでダウンロードできるのは、くもん出版の市販の本を買った人向けの、解答や資料、音声、アプリです。
ダウンロードできるのは、市販の本に付いてくる解答と音声です。
英語の本なら、音声をダウンロードして聞ける本があります。CDを再生する機械がない家庭には、ありがたい仕組みです。
教室のプリントで学びたいなら、通う形か通信学習を選ぶのが、公文の用意している道です。
家で公文の英語の教材の代わりを探すなら、市販の本は目的を決めて足す
ここまでの話をふまえて、市販の本の使い方を目的ごとにまとめます。公文式の代わりになる1冊を探すより、英検の形式、文法の穴、入門のどれに足すかを先に決めるのがコツです。わが家は教室に通いながら、先生に相談して2つの目的で市販の本を足しました。
- 公文英語の市販のドリルは公文式の代わりではなく、目的を決めて足す物
- 英検の形式に慣れるなら英検の問題集、わが家は先生にすすめられた1冊を使った
- 中学生向けの公文英語の問題集を探すなら、文法の薄い1冊から始める
- 入門で英語に触れるなら、CDやスマホで聞ける小学生向けの公文の英語の本
- 市販の本を足す前に、教室の先生に今の教材と目的を伝えて相談する
公文英語の市販のドリルは公文式の代わりではなく、目的を決めて足す物
公文英語の市販のドリルを、公文式の代わりとして1冊選ぶのは、おすすめしません。
ここまで見てきたとおり、市販の本には先生の役が入っていないからです。
市販の本が生きるのは、目的を決めて足すときです。
| 目的 | 選ぶ本 | わが家 |
|---|---|---|
| 英検の形式に慣れる | 英検の級ごとの問題集 | 英検5級の前に1冊(旺文社) |
| 文法の穴を埋める | 中学英語の薄い参考書 | 中学文法を2冊で補った |
| 入門で英語に触れる | 音声つきの小学生向けの本 | 使っていない |
何のために足すのかを決めてから本を選ぶと、1冊が無駄になりません。
目的が決まっていれば、1冊を終えたあとに次の本を選ぶ判断もラクです。英検に受かれば区切り、文法の穴が埋まれば区切り。終わりが見えるので、親の役も重くなりすぎません。
公文の英語そのものがわが子に合うかどうかで迷っているなら、先にそこを決めておくのが近道です。向き不向きは公文英語の評判と向き不向きで詳しく扱っています。
英検の形式に慣れるなら英検の問題集、わが家は先生にすすめられた1冊を使った
英検の形式に慣れるなら、英検の級ごとの問題集が向いています。
わが家の上の子は、英検5級の前に、教室の先生にすすめられた問題集を1冊使いました。旺文社の『7日間完成 英検5級 予想問題ドリル』5訂版です。

公文の先生自身が、市販の問題集を足し物としてすすめてくれた例です。
採点は親がしました。1日目は25問中17問の正解です。
5日目につまずいたのは、語句の並べかえの問題でした。間違いが、この問題に集中しています。

公文の英語で中学の教材まで進んでいても、英検の並べかえ問題は苦手でした。
わが家が取り組んだ範囲では、公文の英語の教材で、並べかえの形の問題を見かけませんでした。読んで書く力はついていても、英検の出題の形には、別に慣れる時間が要ったわけです。
英検を受けるなら、問題集で形式に慣らしておく。わが家が英検の前に市販の本を足した理由も、そこにあります。
くもん出版にも、英検5級・4級の出題形式別の問題集があります。わが家が使ったのは旺文社の1冊ですが、選ぶときは先生に今の教材を伝えて相談すると迷いません。
中学生向けの公文英語の問題集を探すなら、文法の薄い1冊から始める
中学生向けの公文英語の問題集を探しているなら、まずは文法の薄い1冊から始めるのがおすすめです。
わが家は、中学英語の文法を補うのに、公文の先生に相談しました。先生の助言は、中学英語の薄い参考書をやるとよい、というものです。
その助言で、市販の参考書を2冊足しました。

薄い1冊なら、公文の宿題と並べても続けやすい分量です。
公文の宿題を毎日こなしながら、分厚い問題集をもう1冊やるのは、子どもにも親にも重すぎます。文法の穴を埋めるのが目的なら、薄い本で十分だと考えています。
くもん出版にも、中学の英文法の本があります。「くもんのスタートでつまずかない 中学英語」や「スーパーステップ 中学英文法」などです。
筆者は、今は英語の文法をしっかり理解しておく時期だと考えています。英語は中学レベル、公文でいえばI教材までが基礎。その先は、会話の力が大切になってくると見ています。
だからこそ、中学文法の穴は、薄い市販の本でこまめに埋めておきたいところです。
入門で英語に触れるなら、CDやスマホで聞ける小学生向けの公文の英語の本
公文の英語の本で、これから英語に触れさせたいなら、音声つきの小学生向けの本を選びましょう。
くもん出版の「くもんの小学基礎英語」は、ABC、英単語、英会話、英語の文の4冊がCD付きです。どれも1冊1,320円(税込)。
スマートフォンと連動して音声を聞ける「えいごで1・2・3!」もあります。
入門の本は、音声つきを選ぶ。
英語は聞いて声に出すところから始まるので、音声のない本だけで入門するのは遠回りです。家にCDプレーヤーがあるか、スマホを使わせてもいいかで、どちらの本にするかを決めると選びやすくなります。
入門の本で英語に触れてみて、子どもが楽しそうなら、そこで初めて公文の教室や通信を考える。その順番でも遅くはありません。
市販の本を足す前に、教室の先生に今の教材と目的を伝えて相談する
市販の本を足すなら、買う前に教室の先生に相談するのがいちばん確実です。
わが家も、英検の問題集は先生のすすめ、中学文法の参考書は先生の助言で足しました。
先生は、今どの教材をやっていて、どこでつまずきやすいかを知っています。
先生に聞けば、親がひとりで本を選ぶより迷いが少なく済むはずです。
先生に相談すれば、市販の本を選ぶ役を、もう一度先生と分け合えます。
4つの役のうち、教材を選ぶ役が親に来るのが市販の本の弱いところでした。相談することで、その役を1つ戻せるわけです。
教室に通っていない家庭は、目的から選んでください。公文式の形で家で学びたいなら通信学習、教室に通えるなら一度体験してみる。教室をまだ体験していないなら、公文英語の無料体験と始め方を参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
- Q公文式とは何ですか?
- A
教科書に沿わず、独自の教材で自分で学び進める学習法です。公文は、ちょうどの教材と枚数を決める指導と教材の両方がそろってこそ公文式だと説明しています。
- Q英語の勉強に適した参考書は?
- A
目的で選びます。英検なら級ごとの問題集、中学文法なら薄い参考書、入門なら音声つきの小学生向けの本。わが家は英検と中学文法の2つで、先生のすすめや助言をきっかけに足しました。
- Q英語の公文式の授業料はいくらですか?
- A
通信学習の英語は、1教科の月額が幼児・小学生8,580円、中学生9,680円、高校生以上10,780円です(2026年4月改定)。教室の月謝は、費用の章で紹介した記事で確かめてください。
- Q公文の英語は大人も通信で学べますか?
- A
学べます。公文の通信学習は幼児から大人までが対象で、英語も選べます。高校生以上の会費は1教科の月額10,780円です(2026年4月改定)。
まとめ:公文の英語の教材は市販されない。家では市販の本を目的を決めて足す
公文の英語を家でやりたいなら、まず「親がどこまで役を引き受けられるか」を考えてみてください。
全部は無理だと思うなら、教室か通信学習で先生に預ける。目的が決まっているなら、市販の本を1冊足す。
その線引きができれば、本屋やメルカリで「公文」の文字を見かけても、もう迷わずに済みます。


