公文式の算数を調べていると、「計算ばかり」「文章題や図形はないの?」という声が目に入って、入会を迷いますよね。
公文式の算数が計算に絞っているのは、公式が意図した設計です。行き先は高校数学の微分・積分で、文章題や図形より先に計算力をつける順番を選んでいます。
公式の表で文章題と名の付く範囲はF161〜180で、図形の単元や棒グラフ・円グラフ、単位は学校で学びます。
プリントの中身、週2回の教室日、1教科20〜30分程度という宿題の目安まで順に見れば、自分の家で続けられるかを入会前に判断できます。
書いている私は、小4と小2の子が公文に通う親です。上の子は小3の12月に算数のF教材の終了テストに合格し、2026年11月1日時点でG教材の166にいます。
- 計算に絞るのは、中学・高校の数学で困らないためという公式の考え方
- 公文が受け持つ範囲と、学校で学ぶ範囲の分かれ目
- 数字の読みから分数・方程式まで積み上がるプリントの中身
- 通う日の流れと、毎日の宿題の量
公文式の算数は計算に絞り、高校数学まで一直線に進む
公文が計算に絞った理由は、公式の説明を読むと一直線につながります。まず、学校の授業との関係と、教材の行き先を押さえましょう。
- くもんの算数が計算に絞るのは、中学・高校の数学で困らないためと公式は説明する
- 学校の計算問題は小学校で約6割、中学校で8割、高校ではほとんどの問題で必要になる
- 小学校の範囲の先にある公文の数学では、正負の数・文字式・方程式へ進む
- 公文式の数学は微分・積分を目指し、教材は大学教養レベルのXTまで続く
くもんの算数が計算に絞るのは、中学・高校の数学で困らないためと公式は説明する
公文式の算数が計算中心である理由は、公式がそのまま言葉にしています。
「KUMONの算数・数学教材は、中学校・高校以降になって数学で困ることのないように、あえて代数計算に絞っています。」
公文式の算数・数学教材の公式の紹介にある一文です。
「あえて」とあるとおり、計算に絞ったのは公文が自分で選んだ設計です。
同じページで、公式は目標を「高校数学で困らないだけの学力をつけること」と書いています。
小学校のテストで点を取ることより、ずっと先を見た目標ですね。
公式の説明には、計算力が足りないために数学が苦手になる例が多い、という話も出てきます。
計算中心と聞くと、欠点のようにも強みのようにも聞こえるはずです。
入会前に要るのは、その善し悪しを決めることより、公文がどこを受け持つ教材なのかを知ること。受け持ちが分かれば、残りをどこで学ぶかも見えてきます。
学校の計算問題は小学校で約6割、中学校で8割、高校ではほとんどの問題で必要になる
公文式の算数が計算に絞る根拠として、公式は学校の授業の数字を挙げています。
公文式の算数・数学の教材サンプル(公式)の説明を、そのまま表にしました。
| 学校 | 公式の説明 |
|---|---|
| 小学校 | 計算問題の割合は全体の約6割程度 |
| 中学校 | 計算問題の割合は8割 |
| 高校 | ほとんどすべての問題で代数計算が必要 |
学校が上がるほど、計算ができないと解けない問題が増えていく形です。
公文が計算を最優先にしている理由は、この並びを見ると分かりやすいでしょう。
一方で、小学校の数字を単純に引き算すると、残りの約4割は計算問題以外になります。
私は、この約4割に図形や単位などの単元が入ってくると見ています。
小学校の授業には計算以外の内容もあるので、公文の算数だけで学校の範囲がすべて埋まるわけではありません。
小学校の範囲の先にある公文の数学では、正負の数・文字式・方程式へ進む
公文の算数と数学は、教材の記号がひと続きです。
公式の並びは6A、5A、4A、3A、2A、Aと続き、BからOまで進んだあと、XP、XQ、XR、XS、XTへ続きます。
小学校の内容の先では、G教材で正負の数(G21〜100)と文字式(G101〜160)、一次方程式(G161〜200ほか)に入ります。
その先には、連立方程式(H21〜90ほか)や平方根(I21〜50)、二次方程式(I51〜80)が並びます。
公式の表の目安では、Gが中1、Hが中2、Iが中3の段です。
ただし、公式は学年との対応を「おおよその目安」としていて、記号と学年は1対1ではありません。
たとえば一次関数の番号はI101〜140ですが、表では中2の段に置かれています。
わが家でも、上の子が小3の12月にもらった合格の紙には、次の教材としてG教材・中1年生教材と書かれていました。
学校の学年と公文の教材は、別々の速さで動きます。
記号がひと続きなので、算数と数学の境目でも同じ並びの続きとして進みます。
公文式の数学は微分・積分を目指し、教材は大学教養レベルのXTまで続く
公文式の数学の行き先も、公式がはっきり書いています。
「公文式算数・数学は『計算力』に絞り込み、その力を突破口に」「微分・積分といった高校数学(ほぼ全領域を扱う)に一直線に導きます。」という説明です。
高校の段はJ〜OとXP・XQで、大学教養課程レベルのXR〜XTがその先に続きます。
別のページでは「『計算力』に絞り込み、高校数学を自学自習できる力を養います」とも説明しています。
数字の読みから始まる教材が、自分で学びながら微分・積分まで届くように並んでいる。これが公文式の算数の全体像です。
もちろん、全員が最後まで進むという話ではありません。
Xには、公文を経験した人のこんな投稿がありました。小2から算数を始めて小5で高3の課程を終え、計算力が今も役に立っているという内容です。
この投稿は、公文式が合わなかったという話も聞くとして、どこが駄目だったのかを尋ねています。
ここまで進む人がいる一方で、合わなかったという話も同時に出てくるわけです。
1人の経験談なので、これを基準にする必要はありません。公式が言う一直線の道を、実際に進んだ人の例として読むとちょうどいいでしょう。
公文式の算数に文章題や図形はある?学校で学ぶ単元との分かれ目
「計算だけ?」という心配には、公式の表で答えられます。公文が受け持つ範囲と、学校で学ぶ範囲を分けて見ていきましょう。
- 公式の表で文章題と名の付く範囲はF161〜180で、図形の単元は教材で扱わない
- とけい・面積・速さ・比など、学校で学び公文では扱わない単元の例
- 公文式の算数の秘密といえるのは、文章題や図形より先に計算力をつける順番にある
- 「算数はひたすら計算」という声は、設計どおりの事実として読める
公式の表で文章題と名の付く範囲はF161〜180で、図形の単元は教材で扱わない
公文式の算数の範囲は、公式の「教科書と公文式教材の関係」の表で色分けされています。色の付いた部分が公文で学ぶ内容で、色の無い部分は学校で学ぶ内容です。

図形や文章題は、公文では全然やらないの?

文章題と名の付く範囲はF161〜180にあります。図形の単元は教材で扱いません。
文章題の範囲は、表では小6の段に置かれています。
代表的な段を抜き出すと、分かれ目はこうなります。
| 表の段 | 公文で学ぶ内容の例 | 公文で扱わず学校で学ぶ内容の例 |
|---|---|---|
| 幼児〜小1 | 数字の読み書き、たしざん、ひきざん | とけい、かたち |
| 小3 | かけざんの筆算、わりざん | 棒グラフとひょう、円・球 |
| 小5 | 分数の加減(通分) | 速さ、百分率、図形の面積、円グラフや帯グラフ |
| 小6 | 分数の乗除、計算の順序、文章題 | 比、場合の数、円の面積 |
| 中1 | 正負の数、文字式、一次方程式 | 平面図形、空間図形、ヒストグラムと相対度数 |
| 中3 | 平方根、二次方程式、三平方の定理 | 標本調査、図形の相似 |
横に読むと、左は計算を積み上げる単元で、右は図形やデータ、割合の単元が中心だと分かります。
公文が受け持つのは左の列で、右の列は学校の授業で学ぶ。この線引きを知っておくと、入会後に「思っていたのと違う」となりにくいはずです。
図形に関わる内容がまったく無いわけではありません。
三平方の定理(I171〜200)や三角比(M81〜100ほか)には番号があります。
一次関数や二次関数も教材にあるので、グラフと名の付くものすべてが対象外というわけでもありません。
とけい・面積・速さ・比など、学校で学び公文では扱わない単元の例
公文式の算数で扱わない単元を、種類ごとにまとめました。公式の表の色なしの部分から選んだ例です。
小1の段から、すでに学校と公文の中身は分かれています。
気をつけたいのは、公文の進度と学校の単元が別物だという点です。
G教材まで進んでいても、速さや図形の面積はプリントでは出てきません。
公文の教材をどこまで進めても、この単元は学校の授業が受け持ちます。
子どもが学校で何を習っている時期なのかは、公文の進度表とは別に見ておくと安心です。
公文式の算数の秘密といえるのは、文章題や図形より先に計算力をつける順番にある
公文式の算数の秘密という言葉で検索する方もいますが、公式の説明を読む限り、秘密といえるのは順番です。
「KUMONでは高い計算力が十分につく前に、文章題や図形の学習をと焦る必要はないと考えます。」
これは公式の教材サンプルのページにある、文章題や図形はないのかという質問への回答です。
文章題や図形には計算力に加えて国語力も要る、という趣旨の説明も同じ回答に続きます。
公式は文章題や図形を要らないと言っているわけでなく、先に計算力をつける順番を選んでいます。
文章題や図形を学校だけに任せるか、家で何か足すかは、この順番を踏まえて家庭で決める話です。
学校の授業の様子や本人の理解を見ながら考えれば十分でしょう。
「算数はひたすら計算」という声は、設計どおりの事実として読める
公文の算数を語る声の中には、「ひたすら計算」という言い方があります。
小学生の保護者のこんな投稿があります。できるところから始めて学年を越えるので自信がつく一方で、図形や時計、文章題は出てこず、算数はひたすら計算で嫌になる、という内容です。
事実の部分を公式の説明と照らすと、図形と時計は確かに表の色なしの部分に入っています。
文章題の範囲はF161〜180なので、そこまで進む前なら出てこないのも表のとおりです。
投稿にある毎日の枚数は、その家庭の例として読んでください。
「ひたすら計算」は、誇張というより公式の設計をそのまま言い表した言葉だと私は受け止めています。
ただ、それを嫌だと感じるかどうかは子どもによって違います。
入会前にこの設計を知っておけば、始めてから驚かずに済むはずです。
公文式の算数で解く中身は、数字の読みから分数・方程式まで積み上がる
プリントにどんな問題が並ぶのかは、公式の表の番号を追うと見えてきます。問題の種類の変化と、プリントの大きさ、わが家の終了テストの結果を順に見ましょう。
- 公文式の算数の問題は、計算だけが番号順に並ぶ
- 公文の算数の問題を6Aから順に見ると、数字の読みから方程式まで種類が変わる
- 公文式の算数のプリントはA5サイズで、A150ならA教材の150番と読む
- 少しずつ難しくなる教材は、小さなステップで組まれている
- わが家のF教材の終了テストに並んだ分数と計算の順序
公文式の算数の問題は、計算だけが番号順に並ぶ
公文式の算数の問題は、計算を番号順に解いていく形です。
公式は教材の作りをこう説明しています。
「高校レベルの微分積分の習得に欠かすことのできない加減乗除や分数の計算や、方程式・因数分解・関数とグラフなどの代数式の計算を中心に教材は構成されています。」
加減乗除から分数、方程式へ。プリントの番号順は、そのまま計算の難しさの順です。
文章題の範囲はF161〜180にありますが、教材全体で見れば計算が中心だと考えてください。
学校の教科書のように、単元ごとに図形や表が入れ替わる並びとは違います。
公文のプリントは、前の番号でやった計算を土台に、次の番号へ続いていきます。
公文の算数の問題を6Aから順に見ると、数字の読みから方程式まで種類が変わる
公文の算数の問題は、最初から計算というわけでもありません。
一番下の6Aは、10までの数字の読みから始まります。
公式の表から代表的な内容を抜き出すと、種類はこう変わっていきます。
| 問題の種類 | 公式の表の番号 |
|---|---|
| 10までのすうじの読み | 6A1〜200 |
| たしざん | 3A71〜A80 |
| ひきざん | A81〜200 |
| たしざんの筆算 | B11〜100 |
| 九九 | C11〜50 |
| かけざんの筆算 | C51〜110、D11〜50 |
| わりざん | C111〜160 |
| 2けたのわり算 | D81〜150 |
| 分数の加減(通分) | E31〜100ほか |
| 分数の乗除 | E141〜180、F21〜30 |
| 計算の順序・小数を含む分数計算 | F61〜160 |
| 正負の数 | G21〜100 |
| 一次方程式 | G161〜200ほか |
上から下まで、前の段の計算を使う問題が並んでいるのが分かります。
筆算にはたしざんとひきざんが、分数にはかけざんとわりざんが要ります。
方程式に入るころには、正負の数と文字式の計算が土台です。
問題の種類は変わっても、計算の力を次の段で使う流れは同じ。
記号が分かりにくく感じたら、最初は「数字の読み、四則計算、分数、方程式」の4つの区切りだけ覚えておけば十分でしょう。
公文式の算数のプリントはA5サイズで、A150ならA教材の150番と読む
公文式の算数のプリントは、A5サイズです。
公式は「KUMONの教材は、A5サイズ(A4サイズの半分の大きさ)」と説明しています。
4つの穴が開いていて、バインダーなどで綴じられるようになっています。

写真は英語のプリントで、算数の問題が写っているわけではありません。大きさと穴の位置の参考として見てください。
番号の読み方はシンプルです。
たとえば「A150」なら、A教材の150番。
公式の表の番号は、多くの教材で200まであります。
進度の話で「今C100です」のような言い方を耳にしたら、教材の記号と番号の組み合わせだと思えば読めます。
少しずつ難しくなる教材は、小さなステップで組まれている
公文の教材の作りを、公式はこう説明しています。
「小学生以下の子どもでも自習で無理なく微分積分を目指せるようにスモールステップで難易度が高くなるようにつくられています。」
番号を見ると、この小さなステップが確かめられます。
分数なら、同分母の加減(E11〜30)のあとに通分のある加減(E31〜100ほか)が来て、その先に分数の乗除(E141〜180ほか)が続きます。
数字の読みも、10まで(6A)、50まで(5A)、100まで(4A)、120まで(3A)と段階を踏みます。
いきなり難しい問題に飛ばず、番号を進めるうちに次の計算へ入る作りです。
自学自習という公式の言葉は、この小さな段差があって成り立つのだと私は見ています。
わが家のF教材の終了テストに並んだ分数と計算の順序
実物を1枚見せます。上の子が受けた、算数のF教材の終了テストの結果です。

結果は50問中40問の正解で、時間は36分。目安の25分を11分超えていました。
それでも合格の紙では合格で、上の子はG教材へ進んでいます。
欄の名前を見ると、Eまでの復習、3この分数の乗除、3この分数の加減、計算の順序と4こ以上の分数計算。
F教材の仕上げの確認は、分数と計算の順序が中心だと紙から分かります。
公式の表で、F61〜160が計算の順序・小数を含む分数計算になっているのと重なります。
点数の内訳は、Eまでの復習が8/8、計算の順序と4こ以上の分数計算が20/25でした。
紙には赤で「全て直しました!」という書き込みがあります。間違いをそのままにせず直す流れは、公文の教室の流れと同じです。
英語の教材にも終了テストがあり、英語の例は公文英語の終了テストの合格点と合格後の流れにまとめています。
公文式の算数は通う日に何をする?週2回と直しまでの流れ
教室で何をするのかは、公式の流れを見ると具体的に分かります。週2回の教室日の考え方と、わが家の通い方も合わせて整理します。
- くもんの算数の教室では、宿題の提出から直し・次の宿題の受け取りまで7つの流れで進む
- 公文の算数の進め方の基本は、週2回の教室日と毎日の家庭学習
- KUMONの算数は学年でなく、その子ができるところから始める個人別の学習
- わが家の教室は曜日を決めず、決まった回数の中で通っている
- 「紙を解くだけなら家と何が違う?」という疑問には、採点と直しの流れで答える
くもんの算数の教室では、宿題の提出から直し・次の宿題の受け取りまで7つの流れで進む
公文の教室の学習は、全教科共通で7つの流れになっています。算数の日も同じです。
- STEP1受け取りと提出
その日の教材セットを受け取り、宿題を提出します
- STEP2教室での学習
教室で、その日の教材を解きます
- STEP3提出と採点
解いた教材を提出して、採点を受けます
- STEP4訂正
間違えたところを直して、100点にします
- STEP5成績記録
その日の成績を記録します
- STEP6宿題の受け取り
家で解く分の宿題を受け取ります
- STEP7自宅学習
毎日、家でも短時間の集中学習をします
公式の別のページには「その日の教材がすべて100点になったら、宿題を受け取って帰ります」とあります。
授業を受けて帰る場所というより、解いて直して100点にして帰る場所です。
学校や塾の授業のように、先生が黒板の前で説明する時間を思い浮かべると、ずれが出るかもしれません。
教室にいる時間について、公式は「初めのうちは長くて1教科30分程度」と案内しています。
その日の学習内容で変わるので、入会時に教室で聞いておくと予定が立てやすいでしょう。
公文の算数の進め方の基本は、週2回の教室日と毎日の家庭学習
公文の算数の進め方は、教室と家の組み合わせです。
公文式の学習法に関するよくある質問(公式)には「教室で週に2回学習し、それ以外の日にご家庭で学習するための宿題をお渡ししています」とあります。
宿題を出す理由も、同じページで説明しています。
「週2回の教室日だけでなく、ご家庭でも毎日学習を続けることで、学習習慣がつき、学習内容がしっかり身につくからです」という一文です。
教室に通う週2回だけで終わる習い事とは、ここが大きく違います。
共働きの家庭なら、通う日の2回と、毎日の宿題の時間の両方を予定に入れる必要があります。
通い方は「教室学習」と「自宅でオンライン学習&教室学習」の2種類から選べる、というのも公式の案内です。
通い方の違いが気になる方は、体験のときに聞いてみてください。
KUMONの算数は学年でなく、その子ができるところから始める個人別の学習
KUMONの算数は、1人ひとりの学力に合わせて進む個人別の学習です。
公式は、入会当初は子どもが自信を持って取り組める段階から始めると説明しています。
無料体験では学力診断テストを行い、「『学力診断テスト』の結果に基づき、お子さまにあった教材で学習をスタートします」とあります。
つまり、小3だから小3の段の教材から、という決め方にはなりません。
学年より下の教材から始まることも、先へ進むことも、この仕組みの中では普通に起こります。
わが家の上の子が小4でG教材にいるのも、この個人別の進み方の結果です。
反対に、入会して最初のプリントが簡単に見えても、慌てなくて大丈夫。始める位置を決めたうえでのスタートです。
わが家の教室は曜日を決めず、決まった回数の中で通っている
週2回という公式の基本に対して、わが家の教室の通い方はこうなっています。
通う曜日は水・金・土のどれかで、教室の決まりは「8回」だけ。いつ来てもよく、行っていい回数が8回までという形です。

曜日が自由なので、わが家の教室には欠席という考え方がありません。欠席の連絡や振替をしたこともないです。
これはわが家の教室の話で、公文の全教室に当てはまるわけではありません。
実際、隣の施設にできた別の教室は曜日固定でした。
曜日や回数の決まりは、同じ公文でも教室ごとに違うと考えてください。
公式の案内には「多くの教室では、決まった来室時間は設けていません」とありますが、開いている曜日や時間は教室ごとに確かめる必要があります。
教室の曜日や時間の確かめ方は、公文式は何時から何時までか、曜日や振替の確かめ方で詳しくまとめています。
「紙を解くだけなら家と何が違う?」という疑問には、採点と直しの流れで答える
公文を検討するときに、こんな疑問を持つ方もいます。
5歳のお子さんがいて、公文は未経験という保護者のこんな投稿があります。ひたすら紙のワークを解くだけなら、家でやるのと何が違うのか、という内容です。
もっともな疑問だと思います。プリントを解く作業そのものは、家でも教室でも同じですから。
違いが出るのは、解いたあとです。
教室では採点を受けて、間違えたところを直し、100点にしてから宿題を受け取ります。家で同じことをするなら、採点も、直しの確認も、次にどの問題を解くかの判断も、親が毎回受け持つことになります。
公文の教室が受け持つのは、解いたあとの採点と直し、次の教材へ進む流れです。
先生とのやりとりもあります。わが家は英語の宿題の量を面談と連絡帳で先生に相談し、残りの枚数を計算した返事をもらったことがあります。
なお、わが家の英語の宿題は親が丸付けをして、家で直してから出しています。宿題の丸付けをどうするかは、教室に確かめておくとよいでしょう。
もちろん、それでも家で十分と考える家庭もあるでしょう。
この流れにどれだけの価値を感じるかは、体験のときに教室の様子を見て決めるのが早いです。
公文式の算数は毎日どれくらい?家の宿題の量をわが家の例で見る
毎日の量は、続けられるかどうかに直結します。公式の目安とわが家の実例を分けて書くので、自分の家の生活に当てはめてみてください。
- 1日に何枚くらい習いますか?公式は枚数でなく、1教科20〜30分程度でできる分量と説明する
- わが家は毎日1束が基本で、算数は1教科15〜30分くらい
- G教材に入ってからは、難しさに応じて1枚〜半分に量を調整している
- 約1年C教材にいた時期があり、教室の方針は「きちんとできるまでやる」
- 教え方に迷ったら、解き方を教えず教室に持っていくよう促すのが公式の案内
1日に何枚くらい習いますか?公式は枚数でなく、1教科20〜30分程度でできる分量と説明する
公文式の算数の宿題について、公式が示している目安は時間です。
公式の説明は「1教科あたり20分~30分程度でできる分量」。算数・国語・英語に共通の目安で、学年や教材の難しさによって調整することもあるとしています。
枚数で考えたくなる気持ちは分かります。
ただ、同じ1枚でも、数字を読むプリントと分数が並ぶプリントでは、かかる時間がまるで違いますよね。
枚数より時間で見るほうが、家の生活に当てはめやすいと私は考えています。

毎日20〜30分でも、続けられるか心配です。

1教科なら20〜30分、2教科なら単純に足して40〜60分です。まず、この時間が毎日どこに入るかを見てみましょう。
実際にかかっている時間は、プリントの1枚目に書く解き始めと終わりの時刻で分かります。
公式はこの記入を案内していて、学習時間の記録も親が心がける点に挙げています。
時間がかかる日が続いたら、それが先生に相談するきっかけです。
わが家は毎日1束が基本で、算数は1教科15〜30分くらい
わが家の例です。公式の目安とは別の、1つの家庭の実例として読んでください。
毎日、英語・国語・算数を各1束やるのが基本。算数の宿題の時間は、1教科15〜30分くらいです。
| 項目 | 公式の目安 | わが家の例 |
|---|---|---|
| 1教科の時間 | 20〜30分程度でできる分量 | 算数は15〜30分くらい |
| 毎日の取り組み | 毎日の家庭学習 | 英語・国語・算数を各1束が基本 |
時間で比べると、わが家の算数は公式の目安とおおむね重なります。
ほかの教科も各30分くらいなので、3教科やっているわが家の毎日の合計は、それなりの長さになります。
教科を増やすと、毎日の時間もそのぶん積み上がります。
英語の宿題の量と相談の仕方は、英語の例として公文英語の宿題の量と相談する目安にまとめました。
G教材に入ってからは、難しさに応じて1枚〜半分に量を調整している
毎日1束は、ずっと同じではありません。
上の子は小3の12月にF教材の終了テストに合格して、G教材に入りました。

中学教材に入って難しくなってからは、算数は1枚〜半分など、難しさに応じて量を変えています。
2026年11月1日時点で、小4でG166です。公式の表では、G161〜200は一次方程式の範囲にあたります。
教材が難しくなったら、量を親子で調整するのが現実的だと感じています。
入会前に「毎日1束」のような言葉を聞いて構えてしまう方もいるでしょう。
わが家の場合、同じ1束のままで最後まで押し切ったわけではありません。
量は固定と決めつけず、難しさに合わせて変わるものとして見ておくと、気持ちが楽になります。
約1年C教材にいた時期があり、教室の方針は「きちんとできるまでやる」
公文の進度は、まっすぐ上がり続けるとは限りません。
わが家には、小1の8月から小2の9月まで、約1年C教材にいた時期があります。
通っている教室の方針は「きちんとできるまでやる。適当に上げない」です。
私はそのほうが後で困らないと考えていて、特に算数は後で効くと見ています。
進度の速さだけを見ていると、同じ教材が続く時期に焦るかもしれません。
ただ、進め方の考え方は教室によって違う部分もあるはずです。
入会前に、同じ教材が続くことはあるのか、どんなときに次へ進むのかを先生に聞いておくと、後で慌てずに済みます。
教え方に迷ったら、解き方を教えず教室に持っていくよう促すのが公式の案内
公文式の算数の宿題で親が迷うのが、子どもが「分からない」と言ったときの教え方です。
公式の案内はこうです。
「解き方を教えるのではなくそのまま教室に持っていって、先生にわからなかったと伝えるように促してあげてください。」
親が先生役を引き受けなくてもよい案内だと読めます。
共働きで毎晩つきっきりにはなれない家庭には、覚えておきたい案内でしょう。
親が心がける点として、公式は努力やがんばりを認めてほめることも挙げています。
分からない問題が出た日こそ、「教室で聞いてみよう」と一言かけて終わりにする。それくらいの距離で大丈夫です。
公文式の算数を始める前に確かめたい学校・通う日・毎日の時間
ここまでの事実を、入会前の確認点に置き換えます。向いている子かどうかの判定より、自分の家の生活に当てはめられるかを見てください。
- 図形や文章題は学校の授業で学ぶことを、先に頭に入れておく
- 週2回の教室日に通えるか、曜日や回数の決まりを教室で聞く
- 1教科20〜30分の時間を毎日どこに置くか、くもんタイムの考え方で決める
- 無料体験は教材費も含めて無料で、1週間で計2回ためせる
図形や文章題は学校の授業で学ぶことを、先に頭に入れておく
公文式の算数を始める前に、1つ目に確かめたいのが受け持ちの範囲です。
公文が受け持つのは計算で、図形の単元や棒グラフ・円グラフ、単位は学校で学びます。
文章題と名の付く範囲はF161〜180にありますが、そこに届くまでの文章題は学校の授業で出会います。
この線引きを親が分かっていれば、学校で図形の単元に入ったときも、公文でやっていないのは設計どおりだと受け止められます。
学校の授業で図形の理解があやしいと感じたら、公文の進度とは切り離して、学校の範囲として手当てを考えましょう。
週2回の教室日に通えるか、曜日や回数の決まりを教室で聞く
2つ目は、通う日です。
公式の基本は週2回の教室日ですが、曜日の決まり方は教室によって違います。
わが家の教室は曜日を決めずに通える形で、隣の施設にできた教室は曜日固定でした。
この4つを聞いておけば、通えるかどうかの判断がつきます。
送り迎えも、家ごとに事情が出るところです。わが家は小学3年まで送り迎えをしていて、今は上の子が自転車で先に1人で行くこともあります。
通う前に費用も確かめておきたい方は、小学生の公文の月謝も読んでみてください。
1教科20〜30分の時間を毎日どこに置くか、くもんタイムの考え方で決める
3つ目は、毎日の時間の置き場所です。
公式は、家庭ごとに毎日の学習時間を決める「くもんタイム」を勧めています。
「たとえば朝食後の30分、夕食前の1時間など、ご家庭の生活パターンにあわせて学習する時間を決めます」という案内です。
入会前に、1週間の予定表のどこに20〜30分を置くかを書き出してみてください。
習い事や学校の宿題がある日も含めて、毎日置ける場所が見つかるかがポイントです。
幼児や低学年なら1日2〜3回に分けるのも効果的で、複数の教科は教科ごとに時間を分けるのもよい、と公式は案内しています。
一度に全部やる形だけが正解ではないので、家の生活に合う分け方を探せば大丈夫です。
無料体験は教材費も含めて無料で、1週間で計2回ためせる
4つ目は、実際に試すことです。
公式の教材サンプルのページによると、無料体験は「1週間で計2回、体験学習ができます」「教材費など含め、すべて無料です」とあります。
この2回は無料体験の話で、入会後の週2回とは別に考えてください。
体験の中で学力診断テストを受けると、どの教材から始めるかの見当もつきます。
わが家も英語を始めるときは、小2の8月に無料体験を受け、どの教材から始めるかは教室で診断してもらいました。
2回通ってみれば、教室の雰囲気と学習の流れを親子で確かめられます。
申し込みの流れを英語の例で読みたい方は、公文英語の無料体験の始め方が参考になります。
よくある質問(FAQ)
公文式の算数について、検索でよく出る質問に短く答えます。
- 公文式で計算するにはどうすればいいですか?
- 公文をやめたほうが良い理由は?
- 幼児に適した教材はありますか?
公文式で計算するにはどうすればいいですか?
- Q公文式で計算するにはどうすればいいですか?
- A
教室に通って進める形なら、まず無料体験で学力診断テストを受け、始める教材を決めます。
そのあとは週2回の教室日と毎日の宿題でプリントを解き、間違えたところを直して100点にする流れを繰り返します。
教材の区切りごとに終了テストがあります。解いて、直して、次へ進む流れで計算の範囲を進めていきます。
公文をやめたほうが良い理由は?
- Q公文をやめたほうが良い理由は?
- A
Xの投稿や比較記事で見かけるのは、計算が中心であることと、毎日の宿題があることです。
どちらも公文の設計そのものなので、理由として出てくるのは自然なことでしょう。
全員に当てはまる「やめたほうが良い理由」として受け取らず、自分の家の生活に合うかで考えてください。
図形などの単元は学校で学ぶこと、週2回の教室日と毎日の時間が要ることを、先に確かめておけば判断しやすくなります。
幼児に適した教材はありますか?
- Q幼児に適した教材はありますか?
- A
公式の表では、6A〜Aが幼児〜小1の段に置かれています。
6Aは10までの数字の読みから始まり、5Aで50まで、4Aで100までの読みと50までの書き、3Aで120までの読み書きへ進みます。
どの教材から始めるかは、無料体験の学力診断テストをもとに教室で決まります。
数字の読みから始まる教材があるので、計算に入る前の段階からでも始められます。
まとめ:公文式の算数は計算を受け持ち、図形などは学校で学ぶ教材
公文の算数を始めるかどうかは、計算中心の善し悪しより、この受け持ちの範囲と毎日の時間が自分の家に合うかで決まります。
迷っているなら、近くの教室に曜日と回数の決まりを聞いて、無料体験の2回で教室の流れを見てくるのが一番早いです。


